みんなの堆肥ができるまで
堆肥舎
作物に対して生育障害を起こさないよう、地力を高める目的として発酵処理することを「堆肥化」といいます。
牛糞堆肥の堆肥化には水分調節が大切です。
水分量の多い牛糞を木片などに吸収させ微生物処理することにより、さらさらとした堆肥に作り替えることが出来ます。高く積み上げ表面積を大きくすることで水分の蒸散を促します。
撹拌
堆肥化するための発酵には通気性も必要であるため、定期的にスクリューで撹拌し堆肥へ酸素を供給します。
また、堆肥の水分量は60~70%が最適であり、均一になるよう混合することが重要です。
正しく堆肥化させることで悪臭はなくなり、発酵臭のみが残ります。
発酵促進
コンポという機械に堆肥を移動させ、発酵時間を早めます。
コンポ内のプロペラが回転しながら酸素を供給することによって均一に堆肥化させることができます。
通常長い期間要する堆肥化時間を、1週間以内で仕上げます。
切り返し
切り返し作業とは、発酵が始まっている堆肥を発酵途中に積み替える作業で、堆肥化処理で最も重要な作業です。
水分の蒸散や微生物へ酸素を供給するとともに、分解促進にもつながります。
酸素の供給が不十分だと堆肥化がうまく進まず微生物により悪臭の原因となるため、頻度良く行います。
ふるい・選別
振るい機で余分な木片を取り除き、さらさらとした堆肥に仕上げていきます。
気になる匂いもなく、栄養豊富な土になっています。
袋詰め
一つ一つ袋詰めし、みんなの堆肥が完成です。